「毛髪診断士ってどんな資格?」「美容師や医師とは何が違う?」「資格を取るにはいくらかかる?」
毛髪診断士という名前は聞いたことがあっても、具体的に何を学び、何ができる資格なのかまでは知らない方も多いと思います。
私自身、薄毛について調べ続けるうちに毛髪診断士という資格を知り、2020年に実際に認定講習会と試験を受けて合格しました。
この記事では、公益社団法人日本毛髪科学協会の2026年時点の公式情報と、実際に資格を取得した私の経験をもとに、毛髪診断士についてわかりやすく解説します。
- 毛髪診断士とはどんな資格なのか
- 毛髪診断士にできること・できないこと
- 毛髪診断士になる方法
- 2026年現在の講習内容・試験概要
- 資格取得にかかる費用
- 実際に受験して感じた試験の難易度
- 資格更新の仕組み
毛髪診断士とは?どんな資格?
毛髪診断士®とは、公益社団法人日本毛髪科学協会が認定している資格です。
日本毛髪科学協会では、毛髪診断士®について、毛髪診断に必要な知識と、マイクロスコープなどを用いて頭皮の状態を観察する技術を習得した人としています。
毛髪や頭皮について悩みを持つ方の相談を受け、適切なヘアケア方法などをアドバイスするための知識・技術を学ぶ資格です。
- 毛髪や頭皮に関する基礎知識
- 毛周期や毛髪の構造
- 脱毛症についての基礎知識
- 毛髪の損傷とヘアケア
- 毛髪用化粧品・医薬部外品などの知識
- マイクロスコープなどを使った頭皮・毛髪の観察
2026年現在、約2,400名が毛髪診断士®の資格を取得・継続しています。
毛髪診断士®について詳しくは日本毛髪科学協会公式サイトをご確認ください。
私は実際に毛髪診断士の資格を取得しました
このサイト「薄毛のミカタ」を運営している禿吉も、実際に毛髪診断士の認定講習会を受講し、認定試験に合格しています。
受験したのは2020年7月。当時、大阪で開催された認定講習会に参加しました。
私が毛髪診断士を取ろうと思った一番の理由は、自分自身が薄毛に悩んでいたからです。
薄毛について検索すると、「これを使えば生える」「この食品でAGAを予防できる」といった情報が大量に出てきます。
しかし調べれば調べるほど、正しい情報と根拠の乏しい情報を見分ける難しさを感じました。
そこで、髪や頭皮について体系的に学んでみようと考え、毛髪診断士の資格取得を決めました。
毛髪診断士にできること
毛髪診断士は、毛髪や頭皮について学んだ知識を活かし、相談者へのヘアケアのアドバイスなどを行います。
日本毛髪科学協会では、毛髪診断士が全国各地で行われる無料毛髪相談に参加する機会も設けています。
理美容師、ヘッドスパ・サロン関係者、化粧品・ヘアケア関連の仕事をする方などにとっては、毛髪や頭皮について体系的に学ぶきっかけにもなる資格です。
毛髪診断士として学ぶ主な分野
- 毛髪・頭皮の構造
- 毛周期
- 毛髪の損傷
- 脱毛症についての基礎知識
- ヘアケア
- 毛髪用香粧品
- 頭皮・毛髪の観察
毛髪診断士にできないこと|医師とは違います
ここは非常に大切なので、はっきり分けておきます。
毛髪診断士は医師ではありません。
資格名に「診断士」とありますが、AGAや円形脱毛症などを医学的に診断したり、薬を処方したりする資格ではありません。
- AGAと医学的に診断する
- 脱毛症の治療を行う
- フィナステリドなどの医薬品を処方する
- 血液検査などの医療行為を行う
こうした行為は医師・医療機関の領域です。
毛髪診断士は、あくまで毛髪・頭皮についての知識や観察技術を学び、適切なヘアケアなどについてアドバイスするための資格と考えるとわかりやすいでしょう。
私も「薄毛のミカタ」でAGAについて解説する際は、毛髪診断士として学んだ知識だけで医学的な診断をするのではなく、日本皮膚科学会のガイドラインや医薬品の公的資料、医療機関の公式情報などを確認することを大切にしています。
毛髪診断士になる方法
毛髪診断士になるまでの大まかな流れは次のとおりです。
- 日本毛髪科学協会へ資料請求
- 受講を申し込む
- 受講料を支払う
- 事前に送られてくるテキストで学習する
- 2日間の毛髪診断士認定講習会を受講
- 講習終了後の認定試験を受験
- 試験に合格する
- 認定料を支払う
- 協会理事会で承認後、毛髪診断士®として認定
資格取得にあたり、美容師や理容師などの国家資格は必須ではありません。
日本毛髪科学協会は、毛髪診断士®について「どなたでも取得できます」と案内しています。
また、日本毛髪科学協会へ入会せず、非会員として取得することも可能です。
毛髪診断士認定講習会では何を勉強する?
2026年度の公式案内では、2日間の講習で以下の分野を学びます。
毛髪総論
毛髪の構造、成長、毛周期など、毛髪について理解するための基礎を学びます。
毛髪の疾患
脱毛症など、毛髪に生じる疾患についての基礎知識を学びます。
毛の損傷とヘア・ケア
物理的・化学的な要因による毛髪の損傷や、適切なヘアケアについて学びます。
毛髪用香粧品
シャンプーなど、毛髪や頭皮に使用する製品について学びます。
毛髪診断
抜け毛や頭皮、毛髪の状態を観察するための知識を学びます。
毛髪診断の演習
講義だけでなく、毛髪診断に必要となる観察などの実習も行われます。
私自身、実際に受講してみて、単に「シャンプーや育毛について勉強する資格」というイメージよりも、毛髪の構造・毛周期・脱毛症・頭皮・化粧品まで幅広く学ぶ講習だと感じました。
毛髪診断士の試験内容は?
2026年度の毛髪診断士認定試験は、2日間の講習の最後に実施されます。
| 試験時間 | 60分 |
|---|---|
| 出題数 | 50問 |
| 出題形式 | 正誤問題、選択・穴埋め式問題、一部記述式問題 |
| 実施時期 | 2日目の講義終了後 |
試験に不合格だった場合でも、次回講習会の際に再試験を受けることができます。
2026年現在の再試験料は、会員5,500円、非会員7,700円(税込)です。
実際に受験して感じた毛髪診断士試験の難易度
ここからは公式情報ではなく、2020年に私自身が受験したときの体験談です。
試験問題そのものについて詳しく紹介することはできませんが、私が受験したときは、2日間の講義をしっかり聞き、事前に送付されるテキストを予習・復習していれば対応しやすい内容だと感じました。
私は無事に合格することができました。
特に重要だと感じたのは、丸暗記だけではなく、
- 毛髪の構造
- 毛周期
- 頭皮についての基礎知識
- 脱毛症についての基礎知識
- ヘアケア
といった基本事項を理解しておくことです。
なお、合格点について日本毛髪科学協会は公式サイト上で公表していません。
以前の記事では私自身の受験時の感覚から合格ラインを推測していましたが、現在は公式に確認できる情報ではないため、具体的な点数を合格基準として紹介することは控えます。
毛髪診断士になるための費用はいくら?【2026年】
毛髪診断士の取得費用は、日本毛髪科学協会の会員か非会員かによって異なります。
| 会員 | 非会員 | |
|---|---|---|
| テキスト代 | 3,300円 | 4,400円 |
| 認定講習会受講料 (試験費用含む) |
16,500円 | 37,400円 |
| 合格後の認定料 | 15,400円 | 36,300円 |
| 合計 | 35,200円 | 78,100円 |
※すべて税込。2026年8月確認時点。
会員として受講する場合には、このほか入会金や年会費が必要になるため、単純に35,200円だけで取得できるという意味ではありません。
一方、協会へ入会せず非会員のまま毛髪診断士になることも可能です。
料金は変更される可能性があるため、申し込む際には必ず日本毛髪科学協会の最新情報を確認してください。
毛髪診断士の講習会はどこで受けられる?
毛髪診断士認定講習会は、日本毛髪科学協会が指定する会場で開催されています。
2026年度は東京・大阪で講習会が予定されています。
| 開催地 | 2026年度開催日 |
|---|---|
| 東京 | 2026年9月14日・15日 |
| 東京 | 2026年11月9日・10日 |
| 大阪 | 2026年12月7日・8日 |
※2026年8月31日時点。受付状況や会場は変更される可能性があります。
講習会は先着順で、定員になり次第締め切られます。
この記事に日程を載せていますが、参加を検討している方は必ず日本毛髪科学協会の講習会スケジュールで最新の受付状況を確認してください。
毛髪診断士はハゲていてもなれる?
なれます。
毛髪診断士になる条件に「髪がフサフサであること」はありません。
実際、私は自分自身が薄毛に悩んでいたことが、この資格について勉強する大きなきっかけになりました。
自分に薄毛の悩みがあるからこそ、
- なぜ髪が薄くなるのか
- AGAとは何なのか
- 育毛と発毛は何が違うのか
- シャンプーでAGAは治るのか
- 科学的根拠がある情報はどれなのか
といった疑問を真剣に調べるようになりました。
毛髪診断士は2年ごとに更新が必要
毛髪診断士は、一度取得すれば永久に有効という資格ではありません。
認定証の有効期限は2年間で、資格を継続する場合には更新が必要です。
| 会員 | 非会員 | |
|---|---|---|
| 更新料 | 2,200円 | 46,200円 |
※税込。2026年8月確認時点。
資格取得後も継続して知識を学ぶことを前提とした制度になっています。
毛髪診断士と美容師・医師は何が違う?
「髪について詳しい資格」と聞くと、美容師や皮膚科医との違いが分かりにくいかもしれません。
| 主な役割 | |
|---|---|
| 毛髪診断士 | 毛髪・頭皮の知識や観察技術を学び、ヘアケアなどについてアドバイスする |
| 美容師 | 国家資格に基づき、カット・カラー・パーマなどの美容行為を行う |
| 医師 | 脱毛症などの診断・治療・医薬品の処方などの医療行為を行う |
それぞれ役割が違います。
AGAが疑われる場合、毛髪診断士だけで判断するのではなく、医学的な診断や治療については医療機関に相談することが大切です。
毛髪診断士はどんな人におすすめ?
毛髪診断士は、次のような人に向いている資格だと思います。
- 美容師・理容師として髪の知識を深めたい人
- ヘッドスパやサロンで頭皮相談を受ける人
- 化粧品・ヘアケア関連の仕事をしている人
- 毛髪や頭皮について体系的に勉強したい人
- 毛髪について情報発信をするため、基礎から学びたい人
- 自分自身の薄毛・髪の悩みをきっかけに勉強したい人
ただし、「資格を取れば医療的なAGA診断ができる」「資格を取得するだけで専門医と同等になる」というものではありません。
あくまで毛髪・頭皮について正しい基礎知識と観察技術を身につけるための資格です。
毛髪診断士についてよくある質問
毛髪診断士は国家資格ですか?
国家資格ではありません。公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する資格です。
毛髪診断士は誰でも受験できますか?
日本毛髪科学協会では「どなたでも取得できます」と案内しています。美容師や理容師などの資格が必須というわけではありません。
毛髪診断士になるまで何日かかりますか?
認定講習会そのものは2日間です。講習の最後に認定試験を受けます。ただし、申し込み・事前学習・試験結果・認定手続きなどがあるため、2日間ですべての認定手続きが終わるという意味ではありません。
毛髪診断士の試験は難しいですか?
公式な合格率や合格点は公表されていません。
私自身が受験した経験では、事前にテキストを読み、2日間の講習をしっかり受講して基本事項を理解することが重要だと感じました。
毛髪診断士はAGAを診断できますか?
医学的な意味でAGAを診断する資格ではありません。AGAなど脱毛症の診断・治療は医師に相談してください。
資格取得にはいくらかかりますか?
2026年8月時点では、非会員の場合、テキスト代4,400円、認定講習会受講料37,400円、合格後の認定料36,300円で、合計78,100円(税込)です。
会員の場合は料金体系が異なり、別途入会金・年会費が必要になる場合があります。
毛髪診断士になって「薄毛のミカタ」で伝えたいこと
私は医師ではありません。
でも、自分自身が薄毛に悩み、毛髪診断士の資格を取り、AGAについて調べ、実際にオンラインAGA診療も受けてきました。
だからこそ「薄毛のミカタ」では、単に商品を紹介するのではなく、
- 科学的根拠がある情報なのか
- 公式資料ではどう説明されているのか
- AGA治療とヘアケアを混同していないか
- 自分で実際に体験してどうだったのか
という視点を大切にしています。
特にAGAについては、「食べ物だけで治る」「シャンプーだけで発毛する」といった情報ではなく、医学的な情報と日常のヘアケアを分けて考えることが重要です。
このサイトが、薄毛について調べている人が正しい情報へたどり着くための「ミカタ」になればと思っています。
毛髪診断士のまとめ
- 毛髪診断士®は公益社団法人日本毛髪科学協会の認定資格
- 毛髪・頭皮の基礎知識や観察技術などを学ぶ
- 美容師などの資格がなくても取得できる
- 2日間の認定講習会を受講し、最後に認定試験を受ける
- 2026年度の試験は60分・50問
- 非会員の場合、取得時の費用は合計78,100円(税込)
- 認定証の有効期限は2年間で、継続には更新が必要
- 毛髪診断士は医師ではなく、AGAなどを医学的に診断・治療する資格ではない
私は薄毛について悩んだからこそ、もっと正確に髪について知りたいと思い、毛髪診断士になりました。
「毛髪診断士に興味がある」「自分でも髪について勉強してみたい」という方は、日本毛髪科学協会の公式情報も確認してみてください。
この記事は、公益社団法人日本毛髪科学協会の2026年8月時点の公式情報と、筆者が2020年に毛髪診断士認定講習会・認定試験を受験した実体験をもとに作成しています。講習日程・費用・制度は変更される場合があるため、受講前には必ず日本毛髪科学協会公式サイトをご確認ください。毛髪診断士は医師ではありません。脱毛症の診断や治療については医療機関へご相談ください。








