毛髪診断士とは?どんな資格?
毛髪診断士(もうはつしんだんし)とは、公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する資格のひとつです。
毛髪診断士とは、毛髪に関する知識と、顕微鏡などを使って毛髪の状態を的確に観察する技術を習得した者のことです。
毛髪についての悩みを持つ人の相談を受けて適切な髪の手入れ方法などをアドバイスする事ができる資格です。
公益社団法人日本毛髪科学協会の詳細は公式サイトをご確認下さい。
あ、そ、そうなんですね(;・∀・)でも禿吉様、急にどうしたんですか?
毛髪診断士になると何ができるの?メリットは?
毛髪診断士は、公益社団法人日本毛髪科学協会が認定する資格であり、毛髪と頭皮に関してのプロフェッショナルという位置づけにあります。
毛髪診断士の資格を取得する人の多くは、理美容業界に携わる方ですが、最近ではヘッドスパなどのサロン関連の事業者の方が取得される事も増えてきているそうです。
毛髪診断士の資格を取得すると、サロンや美容室などでは、公益社団法人日本毛髪科学協会が認定するステッカーを店頭に張り付ける事ができます。
毛髪診断士の資格をもっている事で、毛髪と頭皮のプロとしてお客さんの相談に乗ってあげる事ができるため、資格を持つことで個人の信頼性やブランディングに役立つと言えます。
また、インターネット上で情報発信する際には「毛髪診断士が監修しています」という一文をサイト上に明記する事が可能になるため、情報の信頼性を高める意味でも役に立つと言えるでしょう。
アフィリエイトサイトなどが増えている影響もあり、Googleは情報の信頼性を非常に重視して、検索結果に反映させていますが、毛髪診断士が監修するサイトというのも、ひとつの信頼性の指標となる可能性があります。
毛髪診断士になる方法(毛髪診断士認定講習会)
毛髪診断士になる為には、毛髪診断士認定講習会を受講する必要があります。
毛髪診断士認定講習会は2日間にわたって行われ、2日目の最後の1時間で毛髪診断士の認定試験が行われます。
毛髪診断士になるには、認定試験に合格する必要があります。
公益社団法人日本毛髪科学協会が発表している毛髪診断士認定講習会の内容については以下のとおりです。
毛髪診断士認定講習内容
【1】毛総論
- 皮膚のしくみ
- ヒトの毛の数、種類、分布と年齢変化
- 毛器官の構造
- 毛の色
- 毛の発生 毛の役割
- 毛周期
- 男性ホルモン
- 遺伝子異常による毛の異常
- 毛の役割
【2】毛の損傷とヘア・ケア
- 物理的原因による毛の損傷
- 化学的原因による毛の損傷と皮膚の障害
- ヘア・ケア
- 毛幹の性質
【3】毛髪の疾患
(1)異常毛 -毛幹の異常-
- 毛幹の形態:直毛、くせ毛-波状毛、縮毛
- 形状の異常
- 白点として見える付着物
- 白髪
(2)脱毛症 -脱毛ならびに頭皮の疾患-
- よりよい理解のための基礎知識
- 脱毛症の分類
- 脱毛症各論
【4】毛髪診断
- 抜け毛の相談と観察
- 損傷毛の診断
- 毛髪診断の実際
- 頭皮の観察
【5】香粧品
- 化粧品と医薬部外品
- 香粧品の配合成分
- 皮膚の洗浄剤
- 頭髪用化粧品
- 頭髪用医薬部外品
毛髪診断士認定講習会の受講には事前手続きが必要となっています。
毛髪診断士になる為に必要な費用
では、実際に毛髪診断士になる為には、いくらかかるのでしょうか?
毛髪診断士になる為に必要な費用は、公益社団法人日本毛髪科学協会の会員であるか、非会員であるかによって変わってきます。
また、公益社団法人日本毛髪科学協会の正会員になる入会資格としては、原則として理容師、美容師または薬剤師ですが、関連業務に携わっておられるこれらの資格をもたない方も歓迎してくれるそうです。
業務上、髪の毛やシャンプーについての知識を必要とする人であれば、特別な資格を持っていなくても入会できる可能性はありそうですね。
今回は、非会員の場合の毛髪診断士になる為に必要な費用を公式サイトで調べてきました。
毛髪診断士になる為に必要な費用
認定講習会受講料 | 37,400円(税込) |
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認定料 | 36,300円(税込) |
更新料:2年に1回 | 46,200円(税込) |
毛髪診断士はどこでなれるの?
毛髪診断士になるにはどこに行けばなれるのでしょうか?
毛髪診断士になるには、公益社団法人日本毛髪科学協会が開催する「毛髪診断士認定講習会」を2日間受講し、2日目に1時間の認定試験を受けなくてはなりません。
また、毛髪診断士認定講習会は、定期開催されていますが、一年間で4回(東京で2回、大阪で2回)開催されています。
2019年に開催された認定講習会のスケジュールと開催場所は以下の通りです。
2019年度の毛髪診断士認定講習会の開催内容
東京 | 4月15日・16日 東京会場:中野サンプラザ |
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東京 | 11月11日・12日 東京会場:中野サンプラザ |
東京(臨時開催) | 7月・9月・2020年1月 |
大阪 | 5月20日・21日 大阪会場 大阪科学技術センター |
大阪 | 12月2日・3日 大阪会場 大阪科学技術センター |
いずれの会場で受講する場合でも、事前に日本毛髪科学協会のウェブサイトから受付が必要です。
入会資料請求から資料の申込を行いましょう。
また、今回調査して分かった事は、毛髪診断士の講習には、定員があり、定員になり次第受付終了となります。
今回、禿吉は12月の大阪開催の認定講習会に申し込もうかと思ったのですが、2019年10月1日に締め切られていました。
毛髪診断士になりたい方は、認定講習会の受付締め切りが2カ月以上前には定員になってしまう傾向がある事を覚えておいてください。
毛髪診断士はハゲててもなれるの?
毛髪診断士の条件としては、認定講習会を2日間受講し、2日目の認定試験に合格し、所定の費用を支払えば誰でも毛髪診断士になる事ができます。
ハゲていても、カツラであっても、毛髪診断士になる事はできますので安心してください。
ただし、ハゲの毛髪診断士が髪のアドバイスをする姿は、見る人からするとちょっと違和感がある場合も想定されます。
心の中で「お前が言うなハゲ」と思われても大丈夫なハゲだけ、毛髪診断士を目指す事をおすすめします。
また、毛髪診断士の認定期間は2年間で、2年に1回更新試験を受けなければなりません。
この試験合格者にさらに2年間の資格認定が行われ、認定証が送られます。
更新の際にかかる費用としては、会員と非会員で異なりますが以下の通りです。
毛髪診断士の資格更新に必要な費用
更新料:会員 | 2,200円(税込)2年に1回 |
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更新料:非会員 | 46,200円(税込)2年に1回 |
毛髪診断士の認定試験の難易度は?難しいの?
実際に禿吉が2020年7月に大阪で開催された「毛髪診断士」の認定試験の受験経験を元に毛髪診断士の難易度についてお話したいと思います。
試験内容については触れる事が出来ないのですが、二日間の講義の内容をしっかりと聞いて、公式テキストを予習復習しておけばほとんどの場合で認定試験に合格できるのではないかというのが実際に受験してみた感想です。
ちなみに禿吉は、毛髪診断士の認定試験に無事に「合格」することができました!
自己採点では、2問ほど間違いがあったのですが、その他にも間違いがあったとしても90点以上は獲得できていたと思います。
毛髪診断士の認定試験の出題傾向としては、基本的に○×の選択問題が35問前後、項目から選択するタイプの問題が15問前後で、合計50問、1問2点で採点されていました。
合格ラインについては明言がありませんでしたが、80点以上を獲得できていれば合格できるのではないかと予想しています。
もう少し基準が甘いのであれば70点以上が合格ラインなのかもしれませんが、万が一不合格になってしまっても再試験(追加料金必要)を受ける事ができます。
ぶっちゃけて言えば、勉強している事を前提にしますが、余程のことがなければ、講習とテキストをしっかりとやっておけば落ちる事はないと思います。
試験時間は1時間程度あったのですが、禿吉は受験して15分くらいですべての問題に回答する事ができました。
自動車免許と比べても、引っ掛け問題などはありませんでしたし、基本を押さえて協会から発行されている「まとめテキスト」をしっかりと予習復習しておけば合格ラインには届くのではないでしょうか。
大事なのは、やはり「毛髪に関する知識」を持っている人であるという認定試験なので、髪の構成や発毛のサイクルなどは必須で覚えておく必要があると思います。
毛髪診断士のまとめ
- 毛髪診断士とは毛髪の状態を的確に観察する技術を習得した者のこと
- 毛髪診断士になるには二日間の講習受講と1時間の認定試験に合格する必要がある
- 毛髪診断士になる為には講習料37,400円+認定料36,300円が必要(非会員)
- 毛髪診断士の認定講座は年4回、大阪と東京で開催される
- 毛髪診断士は二年に一度更新が必要で更新料46,200円がかかる(非会員)