- 外用ミノキシジルの効果と副作用
- 外用ミノキシジルの選び方
- 主な外用ミノキシジルの種類
薄毛や抜け毛に悩んでいる方にとって、よく耳にするのが「ミノキシジル」という成分。特に市販されている発毛剤には、このミノキシジルを配合した外用薬が多く存在します。
この記事では、「そもそも発毛剤とは何か?」を基本として、その効果・使い方・副作用・選び方のポイントまで、毛髪診断士の視点で解説します。
発毛剤(外用ミノキシジル)とは?

ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として開発された成分ですが、「発毛効果がある」という副作用が注目され、現在では世界中で薄毛治療に使われています。
外用ミノキシジルとは、ミノキシジルを頭皮に直接塗布して使う発毛剤のことです。日本では大正製薬のリアップX5が代表的な製品ですが、他にも多くのジェネリック製品が販売されています。
ミノキシジルの主な効果
ミノキシジルの主な効果は以下の通りです。
- 毛包への血流を改善し、毛母細胞に栄養を届ける
- 休止期の毛を成長期に導くことで、発毛を促す
- 髪の成長サイクルを正常化し、細くなった毛髪を太く・長く育てる
ミノキシジルはあくまで「発毛を促進する」成分であり、予防や脱毛抑制効果はありません。
薄毛予防や抜け毛抑制効果が期待できるのは「フィナステリド(デュタステリド)」です。

ミノキシジルの主な副作用
外用ミノキシジルの使用の際には、稀に副作用が発症する場合があります。
- 頭皮のかゆみ、赤み、フケ、かぶれなどの皮膚刺激
- 初期脱毛(※使い始めの1ヶ月ほどで一時的に抜け毛が増えることがあります)
- ごくまれに、動悸やめまいなど全身性の症状(血管拡張作用による)
ミノキシジルには外用以外に内服薬(ミノキシジルタブレット)もあります。
内服に比べ、外用は比較的副作用の症状もかぶれやかゆみといった皮膚に現れる事が多いです。
使用中に異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、医師に相談してください。

市販されている代表的な外用ミノキシジル製品
ミノキシジルを配合した主要な発毛剤を容量、成分、価格などの情報とともに表形式でまとめました。いずれも日本国内で販売されている第1類医薬品で、購入時には薬剤師の確認が必要です。
価格についてはAmazonの販売価格を参考にしていますが、購入する場所や購入方法によって変わりますので、参考価格としてお考えください。
製品名 | 容量 | 濃度 | 主な有効成分・特徴 | その他の含有成分 | 参考価格(税込) | 販売元 |
---|---|---|---|---|---|---|
リアップX5プラスネオ | 60mL | 5% | ミノキシジルと6種のサポート成分で総合的に育毛促進 | グリチルレチン酸、ジフェンヒドラミン塩酸塩、その他ペプチド・アミノ酸・抗炎症成分など | 約7,800円 | 大正製薬 |
スカルプD メディカルミノキ5 | 60mL | 5% | 頭皮の保湿と育毛環境改善を重視 | グリセリン、パンテノール、アロエエキスなど頭皮保護・保湿成分 | 約5,484円 | アンファー |
ヒックス ミノキシジル5 | 60mL | 5% | 無香料、酸化防止剤フリーで低刺激、コストパフォーマンス重視 | 必要最小限の安定化剤と低刺激性保存料、添加物を極力抑えたシンプル処方 | 約3,000~4,500円 | HIX(ヒックス) |
リグロEX5 | 60mL | 5% | やわらかヘッド採用で頭皮への刺激を軽減し、使用感が良好 | ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、カモミールエキスなど、保湿および皮膚鎮静成分 | 約5,000円 | ロート製薬 |
アロゲイン5 | 60mL | 5% | 4種の育毛サポート成分と組み合わせたトータル育毛ケア | トコフェロール酢酸エステル、L-メントール、センブリ種子エキスなど植物由来エキス | 約3,700円前後 | 佐藤製薬 |
リザレックコーワ | 60mL | 5% | 無香料でシンプルな処方、均一に塗布しやすい設計 | 軽度のヒアルロン酸をはじめとするシンプルな保湿成分と安定化成分 | 約4,000円前後 | 興和 |
ミノキサン5 | 60mL | 5% | 無香料、酸化防止剤・防腐剤不使用で、頭皮への刺激を抑えた処方 | エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤など | 約3,300円前後 | 薬王製薬 |
発毛剤(外用ミノキシジル)の選び方

発毛剤(外用ミノキシジル)の種類が沢山あり、実際どれを選べばいいかわからないという方も多いと思います。
今回は、発毛剤の具体的な選び方をご説明いたします。
【頭皮の状態】で選ぶ
頭皮の状態 | 選ぶタイプ | 選ぶ理由 | 該当する主な製品 |
---|---|---|---|
乾燥・敏感肌 | 保湿成分入り・低刺激処方 | ミノキシジルは刺激になりやすいので、グリセリンやヒアルロン酸など保湿成分配合が◎ |
|
脂性肌・フケが出やすい | 無香料・メントール配合 | 皮脂を抑えるメントールや殺菌効果のある成分が役立つことも | |
赤みや炎症が出やすい | 抗炎症成分配合 | グリチルレチン酸やアラントインなど、肌荒れ防止成分が含まれるタイプを選びましょう |
|
【成分構成】で選ぶ
ミノキシジル以外に含まれる成分構成で選ぶ方法もあります。
副作用リスクを抑えたい方は、シンプルな成分処方を選ぶとよいでしょう。ミノキシジルに加えて最小限の添加物のみが含まれる発毛剤としては、ミノカミング、ヒックス ミノキシジル5などがあります。
逆に、ミノキシジル以外のサポート成分を重視したい場合は、リアップX5プラスネオ(抗炎症・血流改善・皮膚修復の6成分配合)やスカルプDメディカルミノキ5(保湿・頭皮環境ケアを重視)などがおすすめです。
【価格・継続性】で選ぶ
発毛剤は「最低4~6ヶ月の継続使用」が基本です。その後も継続して塗布しなくてはならいない為、価格はできるだけ安い方が継続しやすいでしょう。
外用ミノキシジル(60ml)で比較的安価な製品は、約3,000~5,000円前後のものがコスパが良いと思います。
ヒックス ミノキシジル5はまとめ買いすることで、1本あたり税込3,000円で購入することができます。リアップX5プラスネオが1本あたり約7,800円なので、半額以下で購入できます。薄毛の改善には発毛剤の継続利用が不可欠ですので、価格で選ぶことは継続性を高めることにつながります。
【塗布しやすさ・使い勝手】で選ぶ
毎日使うものですから、使いやすさも重要なポイントです。「ノズルの形状」や「ボトルの使いやすさ」にも注目してみてください。
リグロEX5は、ロート製薬が10年の構想期間をかけて開発した発毛剤です。毎日ストレスなく使えることを重視し、頭皮の広範囲に塗りこめるオリジナルヘッドも利用者から評価が高いポイントです。
【信頼性・サポート体制】で選ぶ
発毛剤は直接肌に触れるため、健康面で不安を感じる方もおられるでしょう。
安心、安全に使用していくなら、大手製薬会社の製品を選ぶことをおすすめします。
大正製薬のリアップX5プラスネオは、テレビコマーシャルでもおなじみの発毛剤ですが、その高い発毛効果には臨床試験データの裏付けがあります。有効成分も7種類配合されており、相乗効果で発毛効果が期待できます。
アンファーのスカルプD メディカルミノキ5も、同じく5%のミノキシジルが配合されています。酸化防止剤フリー処方で安定性を確保しており、より安心安全な薄毛改善が期待できます。
発毛剤(外用ミノキシジル)の使い方
外用ミノキシジルの基本的な使い方は、発毛剤によって異なることがあります。
まずは購入された発毛剤の取扱説明書をよく読み、副作用が出た場合には速やかに使用をやめて医師に相談してください。
以下は、一般的な外用ミノキシジルの使い方です。
- 1日2回、頭皮に1mLずつ塗布(朝・夜)
- 塗布後は自然乾燥させて、洗い流さない
- 使用前後は髪を清潔にし、よく乾かしてから塗布
- 効果を実感するまでには最低でも4~6ヶ月の継続使用が必要
まとめ:発毛剤(外用ミノキシジル)の選び方
- 頭皮状態で選ぶ(敏感肌・脂性肌・炎症など)
- 成分で選ぶ(シンプル成分・サポート成分)
- 価格で選ぶ(まとめ買いなどで安く購入・ジェネリック)
- 安心で選ぶ(大手製薬会社開発)
オンラインでAGA治療薬を処方してくれるクリニック
自宅や職場からオンラインで診察を受け、治療薬を配送してくれるAGAクリニックを調査しました。

また、フィナステリド(国内製・海外製)を安く処方してくれるAGAクリニックについて調査しました。

