脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは?
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、皮脂の分泌量が増える事で、フケが大量に発生する症状のことです。
脂漏性皮膚炎は主に思春期から30代以降に発症することが多く、好発部位としては、眉毛や、鼻などのTゾーンの他、こめかみや耳の裏側などに発症する事が報告されています。
脂漏性皮膚炎はただのフケの発生と思われがちの為、皮膚科などの医療機関で受診するという人もあまり多くない傾向があります。
脂漏性皮膚炎を放置していると、フケが大量に溜まり、頭皮の環境を悪化させてしまう恐れがあり、最悪の場合脱毛に繋がることもあります。
脂漏性皮膚炎は、頭皮のフケの発生意外に、首や前胸部、わきの下、足の付け根の周囲に油っぽい皮膚のはがれたものや、赤い円形の湿疹が発生するケースも報告されています。
脂漏性皮膚炎について、その主な原因を次にご説明いたします。
脂漏性皮膚炎の主な原因
脂漏性皮膚炎の主な原因としては、発症した人によって異なり正確にこれという原因は判明していませんが、遺伝的要因や心的ストレス、生活習慣の乱れなど様々な原因が考えられています。
最近の報告によると、皮脂を好む「マラセチア」というカビの一種が発症の原因となる場合がある事が報告されています。
マラセチアが皮脂の成分のひとつである「トリグリセリド」を遊離脂肪酸に分解する際に、皮膚に刺激を与える事で炎症が起こる事があるようです。
脂漏性皮膚炎の治療法として有効とされている方法について次にご説明いたします。
脂漏性皮膚炎の治療法
脂漏性皮膚炎の治療法として一般的なのが、医療機関によるステロイドの外用剤による治療法です。
脂漏性皮膚炎の治療における注意点としては、症状の出やすい顔面や首などは皮膚が薄いため、ステロイドを長期間にわたって使用することで、ステロイドの副作用が起こりやすくなるという点です。
その為、脂漏性皮膚炎の治療には弱めのステロイドが使用される事が多いです。
また、脂漏性皮膚炎の主な原因であるマラセチアに対して、カビに効果のある薬剤を使用する場合があります。
また、マラセチアが増殖する原因となる皮脂を減少させる為に、有効とされる成分として「ビタミンB2やB6などを内服する場合もあります。
脂漏性皮膚炎の改善には、皮膚を清潔に保つ事も重要です。
入浴の際の洗髪時には、刺激の少ない弱酸性シャンプーを利用し、シャンプーの後は、頭皮環境を保湿する為に保湿ローションなどを利用する事も効果的です。
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シャンプーの後は、ドライヤーで髪を乾かす事もフケの発生を抑える為に重要です。
また、日常のストレスなども脂漏性皮膚炎に影響を及ぼす恐れがありますので、規則正しい生活習慣、睡眠や栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
食事においては、ビタミンB群を多く含む食品として、レバーやホウレン草、牛乳なども積極的に摂取するとよいと思います。
揚げ物や甘いお菓子などを摂りすぎない事も重要です。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)のまとめ
- 脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌量が増える事によりフケが大量に発生する症状のこと
- 脂漏性皮膚炎の主な原因としてマラセチアというカビの繁殖が原因である事が多い
- 脂漏性皮膚炎の治療法としては、ステロイドの外用剤が一般的
- 脂漏性皮膚炎の改善には、フケの出にくいシャンプーや頭皮環境の改善も重要
- 脂漏性皮膚炎が原因で脱毛症に繋がる事もある
- フケの発生を抑えるには生活習慣の改善も大事
参考・出典