若年性脱毛症(若ハゲ)とは?
若年性脱毛症(若ハゲ)とは、一般的な男性型脱毛症(AGA)を含む脱毛症のことですが、脱毛がはじまる時期が、壮年期(30代後半~40代以降)ではなく10代~30代前半と比較的若い頃からはじまる傾向がある脱毛症に関して若年性脱毛症と呼ばれています。
若年性脱毛症は、一般的には「若ハゲ」と呼ばれている事もあります。
男性型脱毛症(AGA)は、現在日本人男性の3人に1人の割合で発症すると言われていますが、AGAの原因が加齢や遺伝、生活習慣などの様々な要因が考えられています。
男性型脱毛症(AGA)の症状が現れだす人が多いのは30代後半から40代、働き盛りの壮年期と呼ばれる時期が多いのですが、若年性脱毛症は壮年期よりも早い年齢で脱毛が増える傾向があります。
若年性脱毛症(若ハゲ)も、名称こそ異なりますが、AGA、男性型脱毛症と同じ理由が発症の原因と言われています。
男性型脱毛症(AGA)については以下のページに詳しくまとめていますのでこちらも参考にして下さい。
若年性脱毛症(若ハゲ)の主な原因
若年性脱毛症(若ハゲ)の主な原因とは一体何なのでしょうか?
若年性脱毛症、若ハゲと言っても、脱毛の症状はAGA、男性型脱毛症と同様に頭髪が薄くなる傾向があると報告されています。
若年性脱毛症が起こる直接的な原因については、AGAの原因と同じく個人によって異なるため、一概に「これが原因で若ハゲになった!」という事は言えません。
若年性脱毛症を発症する主な原因としていくつかの原因をご説明したいと思います。
男性ホルモンの異常(ジヒドロテストステロンの増加)
男性ホルモンの中にはテストステロンというアンドロゲンに属するステロイドホルモンが存在します。
テストステロン自体は、筋肉の増大作用や骨格の発達などを助ける、男性らしさを象徴する作用があり、脱毛の原因となるわけでありません。
むしろ、テストステロンが増加すれば、男性的魅力がアップするとさえ言われている「良いホルモン」なのです。
しかし、このテストステロンが異常反応を起こすとジヒドロテストステロン(DHT)に変異する事があります。
ジヒドロステロンが、一般的に男性型脱毛症を引き起こす要因と言われています。
一般的に男性の頭皮には、5αリダクターゼと呼ばれる酵素がありますが、この5αリダクターゼとテストステロンが結合する事によりジヒドロテストステロンが生成される事があります。
若年性脱毛症の原因のひとつとして、男性ホルモンの異常によるジヒドロテストステロンの変異が考えられます。
過度なストレスを受け続ける
過度なストレスを受ける環境にい続ける事は、人によっては脱毛症に繋がる場合があると報告されています。
また、ストレスによる脱毛症として、女性にも発症するケースが多いのが円形脱毛症です。
円形脱毛症は、若年性脱毛症や男性型脱毛症と異なる原因が考えられています。
若年性脱毛症が進行するパターンとして、学校や職場でのストレスが大きく原因している場合がありますので、もしも読者の方が、学校や職場などで過度のストレスを感じる環境にある場合は、その環境から脱出する事を優先するようにして下さい。
喫煙や睡眠不足などの生活習慣の悪化
生活習慣の悪化によって、脱毛に繋がる事は、医学的にも報告されています。
タバコや睡眠不足、栄養バランスが取れていない偏った食事、運動不足などが生活習慣に直結する主な原因です。
煙草を吸う事で、血流が悪化してしまい、本来髪の毛に届けるべき栄養が満足に届かなくなる事があります。
睡眠不足や偏食、運動不足なども同様に頭皮にある成長因子などの成長が悪化する事に繋がる恐れがあります。
薄毛や抜け毛が悪化する主な原因はこちらのページをご覧ください。
遺伝によるもの(母方の家族に薄毛の人が多い)
脱毛症について遺伝による原因が関連していることは、最近の調査でもわかってきていますが、遺伝と脱毛症の詳しい関係性についてはまだ研究途中であり、専門家のコンセンサスは得られていないのが実状です。
かつての研究では、男性型脱毛症は父親の遺伝子との関連が深いとされており、父親や父方の祖父が薄毛、ハゲていると、その薄毛が遺伝されると言われてきました。
その後の研究では、男性型脱毛症の原因遺伝子は、母親からのX染色体にある男性ホルモンの受容体遺伝子によって受け継がれるということが判明しています。
つまり、現在の研究では、母方の祖父が薄毛、ハゲていると、その子供は脱毛症になりやすいという見解が報告されています。
若年性脱毛症も一種のAGAですから、母方の兄弟や父親などに薄毛の人が多い場合には原因のひとつとして考えられるでしょう。
若年性脱毛症(若ハゲ)の治療法
若年性脱毛症、若ハゲの治療法として有効な治療法はいくつかありますが、一番気を付けて欲しいのは「安易な育毛剤」などを独自の判断で使用しないという事です。
インターネットが当たり前になった現在において、若年性脱毛症、若くして脱毛が増え、頭皮が薄くなってくると、非常に不安に思う事は当たり前のことです。
また、薄毛やハゲは、一般的には「マイナス要素」として捉えられる要素であることは、皆さんご周知のとおりだと思います。
壮年期、30代後半~40代に始まる壮年型脱毛症の場合は、発症された方の置かれている環境(すでに結婚していて見た目もあまり気にしないなど)によっては、若ハゲと比べてそれほど辛いと感じる事は少ないかもしれません。
しかし、若ハゲの場合は、10代~20代という見た目にも非常に気を遣う時期でもありますし、恋愛なども積極的になりたい多感な時期です。
そんな見た目を重視する若い時期に、ハゲになってしまうという事は、これ以上の恐怖は他にないかもしれません。
誰にも相談できず、自分でインターネットで若ハゲの治療法を探し、よくわからないままの知識レベルで、インターネット上で見つけた効果のありそうな育毛剤を通販で購入してしまう。
このパターンが最も危険だと、声を大にして言いたいのです。
この記事を書いている筆者も、20代後半に薄毛の兆候が見られ、驚いた私は、近所のドラッグストアに走って恥を忍びながら「リアップ」を購入しました。
当時は通販などが今ほど盛んでなく、リアップを購入するには、ドラッグストアでしか入手できなかったのです。
当時の記憶なのであいまいですが、リアップ一本で7000円前後支払ったと記憶しています。
なぜ私がリアップを購入したかというと、テレビコマーシャルなどで「育毛剤=リアップ」という先入観が植え付けられていたからです。
結果として、私は怖くなってリアップが使えませんでした。
なぜ怖くなったのか、という理由は、リアップは一度使うと、一生使い続けなくてはならない、リアップをやめるともっとハゲが進行するという情報をインターネットから得たからです。
これは、全くのデマでもなく、事実として、リアップに配合されている発毛の有効成分「ミノキシジル」には継続して利用しなければ、ミノキシジルの効果で発毛した毛は抜け落ちてしまうという報告もあります。
結局、私は何の治療もしないまま、AGAを進行させて30代半ばで立派なハゲとなりました(笑)
当時は、色々と悩みましたが、薄毛が進行し始めた時期に結婚したこともあり、また結婚相手も薄毛に理解があったため、無理な育毛剤の利用に至らずにすんだというわけです。
繰り返しになりますが、若ハゲで悩まれている方がもしこのページを読まれた場合は、安易に育毛剤を手にしないように注意して下さい。
また若年性脱毛症もAGAの一種ですから、放置していても状態が改善する事は非常に難しいと思います。
では、若年性脱毛症、若ハゲになってしまったらどうやって治療すればいいのか?
その答えのひとつとして、私がお伝えしたい事は、やはり「専門家のいるクリニックなどで診断してもらうこと」が最良の選択であると思っています。
若年性脱毛症にせよ、AGAにせよ、その原因はひとりひとり異なります。
生活習慣を見直すだけで、抜け毛が減少して若ハゲが治るという可能性も人によってはもちろんあると思います。
逆に、AGA、男性型脱毛症としての若ハゲの場合は、正しい治療を行わない限り、一時しのぎの発毛効果しかなく、途中で育毛剤などの使用をやめてしまい前よりも薄毛が進行してしまうという可能性もあります。
AGAは現代では「治せる病」です。
ただし、ツルッパゲのような、毛根が完全に死滅してしまったハゲにはいくらAGA治療をクリニックで受けても髪の毛が生える事がない場合もあります。
そういった毛根が死滅してしまったハゲの場合は、自毛植毛という方法も検討する事をお勧めします。
自毛植毛は確かに費用としては、車を購入するくらいの総額がかかる事も珍しくないのは事実ですが、AGA治療とは違い、確実に髪の毛を移植する事ができるメリットがあります。
ツルッパゲの場合には、カツラを使うという選択もあります。
AGAを治療するなら、まずは専門の医療機関やAGA診療のある皮膚科、AGAクリニックなどで相談することをおすすめします。
ヘアチェックはほとんどの有名なクリニックでは無料診断してくれますから、自分の若ハゲがどういう状態で、何をすれば治るのかをまず知る事からはじめましょう。
私が安易な育毛剤をおすすめしない理由は、ハゲを克服して現在ドフサになった、元ハゲの青年とのインタビューに答えがあります。
若ハゲに悩まれる方はまずは、こちらのページを是非ご一読ください。
きっとあなたも自分の若ハゲを真剣に治したいを思い、クリニックの門をたたくと思いますよ。
また、これは私が若ハゲについて調べていて初めて知った事なのですが、自宅にいながらテレビ電話でヘアチェック、AGA治療ができる「オンライン診療」という方法もあるそうです。
若ハゲならきっとまだ間に合うはずです。
まずは恥を捨て、自分の頭皮状況を正確に知る事からはじめましょう。
若年性脱毛症(若ハゲ)のまとめ
- 若年性脱毛症(若ハゲ)は10代~30代前半までに起こる脱毛症のこと
- 若年性脱毛症(若ハゲ)の原因は人によって異なる
- 若年性脱毛症(若ハゲ)もAGAの一種なので治療法なども同じ場合がある
- 若年性脱毛症(若ハゲ)の治療には専門家の指示の元治療する事がおすすめ
- 若ハゲになったからといって安易な育毛剤に手を出すと後悔する可能性がある
- まずは無料診断、無料ヘアチェックをしてくれるクリニックで頭皮状況を把握しよう