未成年や高校生でもAGAは発症するの?
最近では10代で抜け毛が増えてきたという人の相談が増えてきました。
AGAの原因の多くは「遺伝」であると言われていますが、10代の若者であってもAGAが発症する可能性はあります。
AGAの発症率については、日本皮膚科学会ガイドラインでは以下のように発表されています。
「日本人男性の場合には 20歳代後半から 30歳代にかけて著明となり、徐々に進行して 40歳代以後に完成される。発症頻度は現在もほぼ同程度であり、20代で約 10%、30代で 20%、40代で 30%、50代以降で 40数%と年齢とともに高くなる」
【参考】日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
AGAの発症率は加齢とともに上がっていくことが報告されていますが、未成年の方でもAGAを発症することがあります。
日本皮膚科学会ガイドラインでは、10代のAGA発症率については言及されていませんが、20代では10%、10人に1人の割合でAGAを発症していることが記載されています。
10代ではここまで多くないかもしれませんが、AGAを発症する可能性はあります。
もしも、10代の若者がAGAを発症した場合、どのような対処法があるのでしょうか?
また、AGAクリニックなどの専門機関で治療を受けることはできるのでしょうか?
結論から言うと、20歳未満の方はAGA治療を受ける事はできません。
ただしAGAクリニックによっては18歳以上であればAGA治療を受けられる場合もあります。
また、親の同伴や同意があればAGA治療を受ける事ができるAGAクリニックも存在します。
私の個人的な意見としては未成年の方がAGA治療を受けることはあまりおすすめではありません。
AGAが発症する原因
AGAが発症する原因のひとつに「遺伝」があります。
特に母型の祖父母が薄毛であれば、AGAを発症する可能性が高いと言われています。
たとえ未成年、高校生であっても、AGAになるリスクはあります。
AGAについての詳細は以下のページにまとめておりますのでこちらもご一読ください。
自分がAGAかどうかはどうやって判別するの?
自分がAGAかどうかを判別するには、AGAクリニックなどの専門機関で診察を受けることが望ましいです。
ただ、高校生でAGAクリニックの診察が難しいという方は簡易チェック方法として「セルフチェック」でAGAの可能性を探る方法があります。
以下に簡単なAGAセルフチェックリストを記載しますのでご自身でチェックしてみてください。
チェック項目が多くなるほどAGAの可能性が高くなります。
- 父、父方の祖父母のいずれかに薄毛の人がいる
- 母、母方の祖父母のいずれかに薄毛の人がいる
- 以前に比べて抜け毛の量が増えたと感じる
- 髪の毛に産毛のように細く短い毛が多くなった
- 昔に比べて髪の毛のハリ、コシがなくなった
- 思春期以降に髪の毛が薄くなり始めた
- 薄毛の範囲が徐々に広がっているように感じる
- 額の生え際から髪の毛が後退してきた
- 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた
- 額の生え際と頭頂部の両方から薄くなってきた
生え際は頭頂部などの写真があれば、毛髪診断士の禿吉がアドバイスすることもできます。
Twitterのダイレクトメール(DM)でいつでも無料相談を行っていますのでお気軽にDMしてください。
AGA治療は何歳からはじめられる?
AGAは年齢を問わず発症する進行型の脱毛症です。
加齢とともにAGAが発症する確率は上がっていきますが、10代、未成年であっても発症する可能性があります。
実際、禿吉にTwitterで薄毛の悩みを相談する方の半分以上が10代の若い男性でした。
では、10代の方はAGA治療を受けることはできるのでしょうか?
AGA治療は、原則として20歳未満の方はAGA治療は受けられません。
その理由はAGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは、20歳未満の方が利用した場合の安全性や有効性が確認されていないためです。
また、20歳未満の方はまだ成長過程にあり、AGA治療薬の服用によってどのような副作用が起きるかがわかっていません。
日本では、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、AGA治療に関してはこれまで通り20歳未満は受けられません。
ただし、一部のAGAクリニックでは、10代、未成年の方でもAGA治療を受けることができる場合があります。
例えば、AGAクリニックのクリニックフォアでは18歳以上の方であればオンライン診察を経てAGA治療を受けることができます。
Q.高校生は皮膚科等の病院でAGA治療を受けられますか?
A.受けられます。
未成年の方でもAGA治療薬は使っていただくことが可能です。クリニックフォアでは、未成年の方でも15歳以上であればオンライン診療、お薬の処方は可能です。ただし、15歳以上18歳未満の方は、保護者様の同席あるいは、保護者様に電話確認をさせていただいております。
【参考】AGA(薄毛)に悩む高校生が増えているって本当?若ハゲについて【医師が解説】
他にも未成年でもAGA治療が受けられるAGAクリニックがいくつかあります。
未成年でもAGA治療が受けられるクリニック
20歳未満の方でもAGA治療が受けられるクリニックを調査しました。
以下のAGAクリニックは、保護者の同意などの条件を経れば10代の方でもAGA治療を受けることができるようです。
治療の条件などの詳細については各クリニックの公式ページをご確認ください。
クリニック名 | 治療可能な年齢 | 条件 |
---|---|---|
クリニックフォア | 15歳以上 | 保護者の同席あるいは、保護者に電話確認 |
AGAスキンクリニック | 18歳以上 | 高校在学中の方は原則、法定代理人(親権者または未成年後見人)の方と同伴で来院するか、法定代理人の同意書が必 |
ただ、先ほどもお伝えしましたが未成年の方がAGA治療を行うことには十分に注意が必要です。
たしかにAGA治療は早くはじめた方が効果を実感しやすいと言われています。
AGA治療でおそらく最初に服用する薬がプロペシア(フィナステリド)になりますが、副作用が発現する恐れがあります。
プロペシアの主な副作用は以下の通りです。
- 初期脱毛
- 勃起不全
- 性欲減退
- 肝機能障害
- 精液量減少
- 射精障害
- 睾丸痛
- 発疹
- うつ症状
10代の成長期に副作用が出る恐れのある治療薬を服用することはリスクが大きいと思います。
20歳になるまでは生活習慣の改善や頭皮環境の改善で薄毛の進行を穏やかにする方法をおすすめします。
未成年で薄毛が気になる人におすすめする対処法
- ストレスをためない
- スマホやパソコンを見る時間を減らす
- 朝シャンプーより夜シャンプー
- 栄養バランスの良い食事を摂る
- 運動習慣を作る
まとめ
AGA治療を受けられる年齢は20歳以上であることは、どのAGAクリニックでも共通していました。
ただし一部のAGAクリニックでは20歳未満でも保護者の同意などの条件つきでAGA治療を受けることができる事もわかりました。
- AGAの発症に年齢は関係ない
- 10代でもAGA発症リスクはある
- 基本的に20歳未満はAGA治療はできない
- 一部のクリニックでは未成年でも治療可能
- まずは薬以外で薄毛の改善を行うことが大事