自毛植毛とは?
自毛植毛とは、自分の毛髪を薄くなった部分に移植する外科的治療のことです。
自毛植毛では、AGA、つまり男性型脱毛症の影響を比較的受けにくい後頭部の毛髪を、薄毛が気になる箇所に周囲の細胞ごと移植するのが主な植毛の方法です。
移植された髪はAGAの影響を受けることなく一生涯生え続けることができるといわれています。
今回は、自毛植毛に関して、植毛の業界でも実績の高い「アイランドタワークリニック」さんのホームページの情報を参考にして、自毛植毛のメリットや種類などをご紹介いたします。
自毛植毛のメリット
自毛植毛を行う事のメリットをいくつかご説明いたします。
AGAの影響に関係なく薄毛を改善できる
自毛植毛は、AGAの治療とは異なり、自分の髪を移植するシンプルな治療法の為、育毛剤や発毛剤の効果のように個人差がありません。
AGA治療の場合、服薬治療などによる副作用の問題や、発毛効果に個人差があったり、薄毛改善までに長期間の治療継続が必要となります。
自毛植毛の場合、自分の健康な髪を薄くなった頭皮に移植する為、移植後に自分の好みの髪にデザインする事ができるのもメリットだと言えます。
自毛植毛は皮膚科学会で認められた医療行為だから効果が期待できる
自毛植毛は日本皮膚科学会で定められた男性型脱毛診療ガイドラインで「勧められる」と評価を受けている医療行為です。
インターネット上にも、薄毛治療や薄毛改善に関して様々な情報がありますが、育毛剤の販売促進のためのアフィリエイトサイトであったり、情報の出どころが不明確なものも沢山存在しています。
日本皮膚科学会で定められた男性型脱毛診療ガイドラインによると、医療分野において、薄毛治療として効果が認められているのは、「自毛植毛」「フィナステリド(プロペシア)」「ミノキシジル」のみとなっています。
フィナステリド(プロペシア)」と「ミノキシジル」はAGA治療の際にクリニックでも処方される薬で、ミノキシジルは、発毛剤のリアップにも含有されている成分として有名ですね。
AGA治療の場合、薄毛の進行状況によっては、フィナステリドやミノキシジルを服用しても消滅してしまった毛根には効果が期待できない場合がありますが、自毛植毛の場合は、毛根が消滅してしまった頭皮に対しても髪の毛を移植できる事がメリットだと言えます。
自毛植毛はメンテナンスが不要で半永久的に生え続ける
自毛植毛に利用する毛髪は、AGAの主な原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛髪を移植する事がほとんどです。
ジヒドロテストステロンの影響を受けにくく、男性型脱毛症(AGA)が発症しづらい毛髪を植毛する為、植毛後も髪の毛が生え変わり続けるというメリットがあります。
かつらやウィッグなどの場合は、長期間着用する事でかつらが劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要となり、費用的にも高額になる場合がありますが、自毛植毛の場合は、半永久的に毛髪が生え続ける傾向があります。
自毛植毛は毛髪の移植後に、メンテナンスがほとんどいらない事もメリットですね。
自毛植毛の種類について
一言で自毛植毛といっても、自毛植毛には施術法によっていくつかの種類が存在します。
どの種類の治療法を選ぶかによってメリットやデメリットがそれぞれ異なります。
自毛植毛の種類とそれぞれのメリット、デメリットについて、アイランドタワークリニックさんの事例をもとに解説していきます。
ニードル法(Choi式)
ニードル法(Choi式)とは、穴開けと植え込みを同時に行う自毛植毛法です。
ニードル法(Choi式)は1992年に韓国で誕生した植毛方法です。
細い専用の植毛針を用いて、穴あけと毛髪の植え込みを同時に行う事ができる植毛法です。
choi式と呼ばれているのは、植毛針の開発者の名前が由来だそうです。
FUEやFUTが複数本生えている毛穴(マイクログラフト)の周囲の組織ごとドナーとして使うのに対して、ニードル法は毛髪の一本一本を使用します(シングルヘアグラフト)。
ニードル法のメリットは、植毛針によって穴あけと植え込みを同時に行うことができる為、植毛の作業工程が少なくなるという点です。
一本一本が細い毛になるので生え際はより自然に再現でき、針が細いため移植痕が目立ちにくいのもニードル法のメリットです。
ニードル法のデメリットは、髪の毛の移植密度に限界があることです。
さらにニードル法は移植できる髪の毛の種類が限られており、移植した毛は細い一本毛となる傾向があります。
このため、頭皮の地肌が見え、毛量がしっかりとある状態とは程遠い仕上がりとなってしまう恐れがあります。
さらに言えば、一本一本の移植となるため医師の負担が大きくなり、植毛にかかる料金も高額となる傾向があります。
またショックロスによって一時的に脱毛が起こる確率が他の自毛植毛よりも高い傾向があり、生着にも時間がかかると言われています。
ストリップ法(FUT)
ストリップ法(FUT)とは、メスで切り取る自毛植毛法です。
ストリップ法(FUT)では、ドナー採取、スリットの作成、移植という3つのステップでの移植となります。
ドナー採取方法は、AGAの影響を受けていない後頭部の毛髪部分をメスで短冊状にまとめて切り取って利用します。
切り取った箇所の頭皮は皮膚を引っ張り縫合します。
ストリップ法(FUT)は移植部にメスで小さなスリットを作り、ドナーをピンセットで差し込んでいく自毛植毛法です。
ストリップ法(FUT)のメリットは、一度に大量のドナーを採取するため全体の手術時間が短縮されるという点です。
手術時間が短縮される事で医師の負担も比較的少なくなり、植毛にかかる料金が安くできる傾向にあります。
また、採取されたドナーには様々な種類の毛髪があるため、状態のいい毛髪を選ぶ事で、比較的効果の高い自毛植毛の施術が可能な点もメリットと言えます。
ストリップ法(FUT)のデメリットとしては、縫合した箇所は当然毛髪は生えてきませんので、後頭部に一生残る一文字の傷痕が残るということです。
また、手術の際には麻酔を利用しますが、術後の痛みは他の植毛法と比較して強い傾向がある事もデメリットと言えます。
ダイレクト法(FUE)
ダイレクト法(FUE)とは、パンチグラフトを用いた自毛植毛法です。
ダイレクト法(FUE)がストリップ法(FUT)と異なるのは、ドナー採取、スリットの作成、移植という3つの工程において特殊な器具を用いる点です。
その方法とは、1mm前後の口径のチューブ型のパンチを利用してマイクログラフトを採取します。
マイクログラフとを採取した後は、移植部に新たな毛穴を作成し、ドナーを植え込んでいきます。
この時、AGAの影響を受けていない比較的状態のいい毛髪を、移植部に合わせて種類を選び採取する事が出来るのも特徴です。
毛穴が無くなってしまったところにも再度毛穴を作成し自毛植毛を行う事が可能なため、希望に合わせた施術が可能な点もダイレクト法(FUE)のメリットと言えます。
ダイレクト法では、採取するドナーの大きさや、移植先の毛穴が均一で仕上がりが良い傾向があるといわれています。
ストリップ法(FUT)と違ってメスを使わないため、痛みが軽減される傾向があり、手術痕も目立ちません。
ダイレクト法(FUE)のデメリットとしては、一般的に大量植毛には向いていないといわれている事です。
ただし、この点については、施術を行う医師の技術力に依存する傾向がある為、一概には言えないようです。
自毛植毛のまとめ
今回は、自毛植毛で非常に高い評判を得ている「アイランドタワークリニック」さんの自毛植毛の方法を元に、自毛植毛とは何かについてご説明いたしました。
- 自毛植毛とは自分の後頭部などの毛髪を薄くなった部分に移植する外科的治療のこと
- 自毛植毛はAGAの影響に関係なく薄毛を改善できる可能性がある
- 自毛植毛は皮膚科学会で認められた医療行為
- 自毛植毛はメンテナンスが不要で半永久的に生え続ける
- 自毛植毛の方法には「ニードル法(Choi式)」「ストリップ法(FUT)」「ダイレクト法(FUE)」などがある
自毛植毛はAGA治療とは異なり、自分の後頭部や側頭部にあるAGAの影響を受けにくい髪の毛を移植する施術方法です。
自毛植毛を検討している方は、まずは自毛植毛の対応が可能なクリニックでの専門家の診察を受ける事から始められるとよいと思います。
アイランドタワークリニックさんの場合、遠方から通院される場合、交通費や宿泊費をサポートしてくれるプランも存在します。
詳細については、アイランドタワークリニックさんのウェブサイトでご確認ください。